城西国際大学 中小企業診断士 養成課程 緊張の本番、入試当日!
***受験された方々、受験後の情報交換などコメント受け付けております!***
12月20日に城西国際大学 大学院の面接を受けてきました。
私が受験したのは、経営情報学研究科 起業マネジメント専攻 中小企業診断士登録養成課程です。
面接は、
- グループディスカッション
- 個人面接
の2回を同日に行います。
13時からの面接試験で、「12時40分までに集合」と学生募集要項には記載されていました。
当日、私は紀尾井町キャンパスの最寄り駅の麹町には、11時40分に到着しました。
前日の予定では、2時間ほど前に到着するスケジュールで出発して、早めに現地の喫茶店で準備をするつもりだった。だけど、試験は面接なので自宅で予想問題を読み上げてもらって応える方が練習になると思い、朝は一通り練習をしてから出発しました。
麹町から紀尾井町キャンパスに向う途中には、タリーズコーヒーと、ベローチェの2軒の喫茶店があったけど、「少し早いかな」と思いつつどこにもよらずに会場に向かった。
キャンパスへは、駅から思いの外近くて、すぐに着いてしまった。
生憎の雨だったけど、近くてよかった。
校舎は、近代的ビルのようなとても綺麗な建物で、案内係の方や受付の方が笑顔で出迎えてくれた。土曜の学生が少ない時間帯に、フロントに女性が二人もいるなんてすごくいい感じだった。あ〜通いたい。
エレベーターまで案内されて、そのまま受験生待合室へ向う、案内掲示も迷う事がないようにしっかり準備されていた。
エレベーターの中で、思いっきり腕と肩と首を回して緊張をほぐす。
「ここで、ダメならまた1次試験を全クリしなきゃならない。」とは、考えないように、自分のやりたいことや熱意について思い起こして、自分をワクワクさせる。
待合室についたのは、12時少し過ぎ。
ノックして入ると、スーツの男性が笑顔で迎えてくれた。しかし、その方は職員ではなく受験生。
「あ〜、この人は手強い競争相手だ。」
と心の中で思う。
見渡すと、5人くらいの方が私より早く到着している。
ホワイトボードには、受験生の心構え的な(タイトルは違うけど)ことがプリントで貼ってある。
待合室には、受験番号ごとに専用の席が用意されていて、指定の席に座って順番を待つ。
座ってから気づいたけど、ホワイトボード横に、飲食禁止と張り紙がある。
トイレは、待合室目の前にあるので、何度もトイレに行く人がいる。
12時30分頃に、案内役の方(2人目)が
「5分前に呼びきますのでそれまでお待ち下さい。携帯は電源を切って、カバンの中へ。」
とアナウンスしていった。つまり、12時55分にくる。
受験生は全員そろって、12人いた。
事前に調べていた先輩のブログでは、面接官3人に対し、6人で受けたと書いてあったので、2倍の人数。半分にするのか、いっぺんに12人でグループディスカッションをするのかどっちなんだろう?
自分よりも若いと思われる方が2、3人。
面接といえばスーツという常識を覆しているツワモノがひとり。
(私服にダウンジャケット着たまま。常識に捕らわれるな的な面接ならポイントゲット。)
グレーのスーツの方ひとり。
白髪の方ひとり。
女性ひとり。
あとは、黒か濃紺のスーツ。新卒的な面接ではなく、ちゃんとした社会人という感じで見た目では大差ない。
競争試験で、書類選考以外の競争点は面接での会話と、印象になると思う。
無難でも、ちょっと特徴があるような見た目が印象に残るのかなあと考えるとグレーのスーツもありなのかなあ。
今年度の募集人数は、全4回の受験日程全て合わせて16人。
私が受けたのは2回目開催の日程。
単純に、募集人数(16人)と開催日数(4回)で割ると、一回に受かる合格者枠は4人。
だけど、1回目の開催日にすでにかなりの合格者がいたら・・・。
私の勝手な事前予想では、この回では1〜3人程度の枠で、6人くらいの受験生かなあ、それなら2倍くらいの倍率かなあと考えていたので、12人も受験生がいたことに一瞬絶望感がよぎる。この中でほとんどトップを狙わないといけない。(後でわかったことだけど、実際の競争率はかなり厳しいものだった。)
なので、他の受験生をよく観察して、どういったキャラクターが印象強く好まれて合格できるのかをずっと考えていた。
一番のライバルは、やはり最初に笑顔で笑いかけてくれた受験生。一瞬で強敵と思ったのは、笑顔から余裕が、挨拶から常識人的な雰囲気が、着こなしているスーツからしっかり社会人としてやってきているな、と印象を持ったから。主観でしかないけど。(これも後でわかったことだけど、この方はダントツで偉い方だった。)
そして、自分の真後ろに座っている紅一点の女性受験生。ディスカッション内容は別として、とりあえず、必ず眼がいく。つまり、この人どんな話をするかなと、興味をもたれるから面接官の印象に残るための機会が得やすい。
もう一人は、白髪でベテラン感を醸し出している受験生。実年齢はわからないけど、話し方に余裕があれば、インテリジェンスなイメージも与えられそう。
(実際、この中の最初の2人は同期になりました。)
私は、個人的なライバル想定をして、この3人よりも印象的で好まれるキャラクターになりきろうと考えた。(落ち着くためにしたことで、特にこれが必ずしも必要だったり、他の方を否定する意図はございません。)
そして、想定課題のプリントを読み直しながら、呼ばれるのを待つ。。。
12時55分を数秒過ぎた頃に、ドアがノックされグループディスカッションに呼ばれる。
12人を半分にした、6人ずつが一つ上のフロアに呼ばれ、下記のような配置に座るよう指示される。1〜6の席が受験生が座るよう指示された席で、机にはプリントが置いてあった。
「荷物は隣の席へ。」
という指示があったのだが、となりの席に荷物を置かれてしまったので、入り口付近の誕生日席にジャケットとカバンを置く。かなり動揺する。
全員が着席したあと、面接官が一人ずつ自己紹介を始め、その後、グループディスカッションの流れを説明した。
- 手元のプリントの課題について2分考える。
- 番号の若い方から、1人ずつその課題についての考えるところを発表する。2〜3分程度。
- その後、グループディスカッションに移る。
という流れ。
課題については、二次試験よりもずっともやーっとしていて、どんなレイヤーで答えればいいかも判断がつかない感じ。最初の方が「アベノミクス」について語り、その後につづく方は、同じ流れで「アベノミクス」について語っていた。
私は、課題にとってアベノミクスというマクロ的な大きめの経済的事象よりも、もっと現場視点で問われている気がして、具体的な例をあげながら考えを述べた。
これは、きっと内容よりも積極性や、協調性を問う試験なんだと感じ、時間を見ながら語り過ぎず、コンパクトに切り上げた。
この時、全体でどのくらいの時間が経ったかはわからないけど、13時20分くらいで1人ずつの発表が終わり、グループディスカッションに移ったと思う。
そして、グループディスカッション。
同じく、課題について自由に話し合って下さい。というような指示があり、スタート。
ただ、皮切りに一番番号の若い方が、最初に話し始めて下さい。
という、感じで、グループディスカッションが始まった。
ディスカッションで話された内容は、
- 信用金庫や他の士業と経営者のつながり作りを診断士が担う。
- 6次産業について。
- 施策利用。
- 国家資格としての診断士。
- 景気対応。
こんな感じだったと思う。あまり、議論が白熱するというよりも、私を含め数人で意見交換をしているうちに時間がきてしまった感じだった。一言も話に加われない方もいた。
そして、「最後に2分くらいで、一言。」という指示で、また番号の若い方から順に、課題とディスカッションでの感想、そして診断士になりたい気持ちを語った。そういえば、ここでは何を話すべきだったのだろうか。
何をいえば良いのかわからず、なぜか白書の内容(クラウドファンディングとか)を羅列してしまい、まとまらなかった方もいた。(実際、何が問われていたか判断が難しかったけど。)
グループディスカッションが終わると、最初の待合室へ移動を指示される。
この時点で、13時45分。
いよいよ、個別面接だ。
そして、この時に、気づいたことがある。
一つ上のフロアの廊下から、待合室がよく見える配置になっていて、案内係りの方が中を見ることができる。実際に、こちらから向こうが見える。
もう一度、他の受験生を見てみると、携帯はしまってカバンの中と言われたのに、グループディスカッション後に緊張がほぐれたのか、数人携帯をいじっている。
飲食禁止なのに、ガム(?)を噛み始めた人と、ペットボトルで水分補給をしている人もいる。
考えすぎだとは思うけど、念には念を入れるべき。
個別面接用の想定問題を読みながら、頭の中で面接練習をしていると、
2グループに分かれたグループディスカッションのメンバーの各1人ずつが個別面談に呼ばれた。
最初は私ではなかった。
この時、13時52分。
そして、次の2人が呼ばれたのが、14時5分。
その次が、14時21分。
その次が私だった。14時38分。時間は結構バラバラ。
緊張しながら、上のフロアに案内されたが、面接官の方が少し休憩にはいるということで、14時50分まで、再度待合室まで降りていき待機となる。
確かに、ぶっ続けで面接したら、疲れるし、判断がおかしくなるかもしれないので、面接官の方にも休憩は必要。
戻った時には、他の受験生に相当びっくりされる。
そして、14時50分。
案内係りの方が呼びに来てくれて、面接室前で少し待機し、面接室の中から呼ばれる。
予め練習した通り、3回ノックし、失礼します。
ちょっとびっくりしたのが、グループディスカッションの時の面接官が一人もいなかったこと。
グループディスカッションと、個人面談で面接官は全員入れ替わりになっていた。
ここでは、質問や考えていることを述べよ形式で、計7回「問い」を与えられ面接が進んだ。
内容については、中小企業庁の公開PDFに書いてあることだった。
私は、このうち2つ、しかも重要と思われる2つの質問の意図がよくわからずかなりグダグダになってしまった。さらに、話始めた途中で、質問をもう一度聞き返してしまった。。。
他の5つは、想定問題通りだったので、練習通りに対応できたのだが、大丈夫なのか。。
内容を問うのではなく、積極性を問われているのであれば、まだいいのだけど。
最後に、「補欠合格というものについて」と、補欠合格の場合、発表が2月後半になる。
という、解説を受け面接室を後にする。
できれば、補欠合格でも受かりたいけど、さらにできればちゃんと合格して新年を迎えたい。
そんな感じで、面接試験が終了し、名札を返してエレベーターで直接1階へ。
他の受験生と受験後の会話などを想像していたけど、誰にも会うことなく帰る。
雨は止んでいたが、曇り空。
今は、2014年。経営学の勉強も、ずいぶん長くしてきたなあ。。。
どうか、受かりますように。。。
城西国際大学 診断士 登録養成課程 入試対策記事
- 00 なぜ城西国際なのか〜番外編
- 01 願書取寄せ〜編
- 02 願書の記入事項どうすんの?編
- 03 面接準備〜編
- 04 倍率・対策編
- 緊張の本番、入試当日!
- MBA入学前に読んでおいた方が良い本。
- MBAを卒業し中小企業診断士1年目を振り返る。その1
- MBAを卒業し中小企業診断士1年目を振り返る。その2
スギヤマです。
主にガジェットいじりに関わる記事を投稿します。
◆志望書で、入学後の研究計画(研究中心テーマ、課題、研究背景、研究成果の検証方法を具体的に)があります。
※1200文字(A4で30行)くらいです。
修士論文の研究のことをいっているのだと思いますが、
診断士養成コースで研究を行うイメージがわかないのですが、
どのようにテーマを決定し、研究を行うのかが知りたいです。
また、杉山さんを含め、ほかの同期の方はどのようなテーマがあったのかもご教授いただけると幸いです。
◆面接官に関して
面接官は教授陣だったのか?
◆城西大学に通って、ブログにもありました特色のITやロジスティックス・国際化の3つは、
実際に感じたタイミングはありましたでしょうか?
◆遠方の学生はいたのか?(東京に家があるが、現在北海道が職場で通いは北海道からになります。)
コメントありがとうございました。
以下、答えられる範囲で書きます。
修士課程なので、2年間で独自に研究も進めます。
仕事、授業、課題、発表、実際の企業へコンサルティング、提案発表を繰り返してあっという間に終わってしまいますが、それらの過程で自分が独自に興味を持った分野や、卒業後に専門化したい分野の調査研究を進めます。(かなり自由)
最終的に調査しながら何か独自のことを論じなければいけませんが、私はゲーム(ボードゲームのようものや、テレビゲーム、スマホゲームまで幅広いもので当時ゲーミフィケーションという言葉がホットだった)の仕組みから、モチベーションのマネジメントによって経営をうまく行うための仕組みを捉えようとしました。
取り組んだことは、過去の経営戦略系の本を読み漁りなんとかヒントはないか色々あたりつつまとめて行こうとしていました。
研究、論文の進め方は、複数の教授からフィードバックを得ながら完成に近づけていくイメージです。
他の方は、詳細は省きまずがクラウドファンディングや、当時の経営に関わる話題から拾っていたような気がします。
もし合格して入学することができれば、図書館を使えるのでそこに過去の論文が保管されています。
入試のことならば書いていいのかわからないので、遠回しに書きますと、20代の頃に通っていた別の大学院では、入試面接は全員教授でした。10人くらいの前でプレゼンをしました。
ITについては、ITコーディネータの資格取得を並行して行うことで、ITを特色として謳っているのかと思います。
中小企業のIT導入提案としては、例えばWeb系の開発や導入支援、グループウェア導入などが入りやすいかと思いますが、そういった技術は特にカリキュラムにはないです。
同期のチーム作業のなかで、グループ内でSNSや、Dropbox、セキュリティなどを習得していくと思います。
ロジスティクスについては、私は元々医療系で医薬品のロジスティクスを大手卸売業者さんを通して学んでいましたが、さらにその裏側や詳しい内容を学べたと感じました。
国際化については、麹町のコンビニや居酒屋に日本人が少なかったり、学部生がアジア系の学生が多かったりするので街ぐるみである意味国際化でした。カリキュラムには特に関係なかった気がします。
同期に北海道の方や熊本の方がいらっしゃいましたが、通学期間は近くにいました。
どちらかというと私が神奈川から通いで遠い方でした。
毎週、北海道から通いとなると大変ですね。
今はコロナの影響でどのような体制になっているかわかりませんが、入試の面接試験では必ず通えることを説明できるようにしたほうがいいです。
入試は、書類を早めにしっかり準備をして面接対策も十分にして望んでくださいね。
ご丁寧に回答いただけまして誠にありがとうございます。
これから、研究計画書の書き方など本を読み漁り進めていければと思います。
また、遠方の方のお話も聞けて良かったです。
私自身、お金や時間など計算上問題なく考えているのですが、大学院側が懸念材料ととるケースもあると思い不安でした。
ありがとうございます。
また、質問などがありましたら記載させていただきます。
とても興味深いブログで大変参考になります。
城西国際大学院の中小企業診断士養成課程は毎回宿題が出ると伺いましたが、実際はどのくらいのボリュームの宿題が出るのでょうか?仕事が忙しいので宿題に対応できるのか、ついていけるのかが心配です。1回あたりの宿題のボリューム(時間、提出物の枚数、読まなければならない資料の枚数)をご教授頂けますと助かります。
コメントありがとうございます。
この課程で学校の時間以外で取り組む作業量や時間については、個人と班の中の役割によるところが大きいかもしれません。
2年間で配布される紙の資料は、たいした分量では無いです。
宿題と言ってもMBAコースなので、本当にその人次第です。インプットの時間というより、インプットとアウトプットを同時にやっていくトレーニングができると思います。
たくさん資料を読み込んでもそれをアウトプットにいかせなければ評価されない場合もあると思います。
ただ、発表は授業が朝から夜まであるとして、そのコマ数に応じて、ほぼ毎回それぞれの授業で別の課題と発表(プレゼン方式)があるので、そこに慣れていく必要があります。
宿題で準備というより、その場で調べて資料を作って発表というのを繰り返すので、どちらかというとITを使いこなしたほうが、うまく進むかなと思います。
すぐに調べられるように、バックグラウンドの知識は自分で勉強をしていくとスムーズに行きます。
また、ITが苦手でも班内での役割分担があるので、うまく調整できると思います。
苦手部分を伸ばしたいなら苦手部分に挑戦、得意分野を伸ばしたいなら特分野に挑戦というバランスでやっていけばいいと思います。
全体のカリキュラムの流れとしては、
・ケーススタディを中心とした授業
・2年間で5社の実企業の経営コンサルティング
を繰り返します。
その中で、MBA過程でもあるため、卒業論文の取り組みを並行するので、読み込む資料は多いかもしれません。
卒論については、自分の興味や研究のために進められるので、個人的にはモチベーションが高く続けられました。
お仕事との兼ね合いについては、学校の時間以外にどのくらい準備に充てればいいかということだと思いますが、
実習の場合は、相手企業と班内の役割があるので一概に言えません。
ご自身の調査力と資料作成能力が高くてすでに効率的であれば、そんなに時間はかからないかもしれません。
逆に不足てしているならば、この2年間で高めていけばどんどん効率的になっていくと思います。
どちらにせよ、時間的な制約も合わせて、あえてタフな環境で2年間鍛えた方が卒業時の成長が期待できると前向きに捉えられると思います。
もう、合格しているならば良いのですが、倍率も高いですので入学準備も怠らないように進めてくださいね。
合格しているのであれば、プレゼン系や資料系の書籍を読み込んでおくといいかもしれません。
丁寧に回答頂き誠に有難う御座います。
「宿題というよりも、その場で調べて資料を作って発表を繰り返すことが多い」ことを教えていただき大変に参考になりました。
恥ずかしながら私はプレゼンに苦手意識があります。ほぼ毎回プレゼンがあるとの事ですので、私にとってはかなりストレスになりそうです。
ですが、前向きに成長する機会と捉えて、今年の入試にチャレンジしてみようと思います。
貴重な情報を教えていただき誠にありがとうございました。