自宅で動画撮影用のカメラは何が良いのか?スマホ、ミラーレス、フルサイズ一眼を徹底比較!
士業やセミナー講師を生業とされている方や、これから自分の動画コンテンツを自宅で作りたいと思っている方は、初めにどんなカメラを用意すれば良いか悩むと思います。
(手っ取り早く、3種類のカメラでどのくらい映りが違うかをみたい場合は、この記事の一番下に動画を用意してありますのでご覧ください。)
動画コンテンツの内容によって、カメラに求められる選択基準が変わると思いますが、ここでは、「自宅で、ライブセミナー配信や動画コンテンツを作成する」ことを目的として、カメラによって何が違うのか、何が変わるのかをまとめました。
目次
選択の基準|撮影能力について
今回は動画がメインのテーマなので、画質は単なる解像度だけではなく下記の要素を選択基準にしています。
- センサーサイズ
- 画素数
- 解像度
- フレームレート
- *画角
ちなみに、私が持っているカメラを比較表にしてみました。
スマートフォン | ミラーレス | フルサイズ一眼 | |
iPhone11Pro | α6400(ミラーレス) | Canon EOS 5DⅢ | |
センサーサイズ | 1/2.5(0.4)インチ | APS-Cサイズ(23.5 x 15.6mm) | フルサイズ(約36×24mm) |
画素数 | 12MP(1200万画素) | 約2420万画素(有効画素数) | 約2230万画素(有効画素数) |
解像度 | 720p,1080p,4K | 1920×1080,3840×2160 | 1920×1080 |
フレームレート | 24,30,60fps (120fps,240fpsスローモーション対応) | 24,30,60,120fps | 60p/30p |
*iPhone 11 Pro 参考 https://www.apple.com/jp/iphone-11-pro/specs/
*α6400 参考 https://www.sony.jp/ichigan/products/ILCE-6400/spec.html
*EOS 5D Mark Ⅲ 参考 https://global.canon/ja/c-museum/product/dslr808.html
解像度の4Kは、3840×2160と同じ意味です。「p」の表記はプログレッシブの意味で、対して「i」=インターレースと書いてある場合は、簡単にいうと横軸が間引き表示され、データが軽くなる動画形式になります。
解像度が、1920×1080でもセンサーサイズが小さいと、そこに表現できる画質がだいぶ変わります。
また、1920×1080で再生するのが目的でも4Kで録画しておけば、編集時に拡大しても画質が綺麗なままになり、フレームレートも同様で30fpsで再生するのが目的でも60fpsで撮っておけば、スロー再生したときにカクカクしにくい動画になります。
センサーサイズは、フルサイズ一眼と呼ばれるものだと横が36mm、スマートフォンだと大体6mm未満でかなり違います。
センサーサイズが大きいと、撮った動画を大きい解像度で再生したときにきめ細かい画質になります。
今回候補にしていない、いわゆるハンディカムと呼ばれるビデオカメラのセンサーサイズは1/2.5〜1インチくらい(価格で言うと5万円〜16万円くらい)が現在販売されているものになります。
選択の基準|カメラの機能面について
AF(オートフォーカス)
フルサイズ、ミラーレス、スマートフォンの3つで比較した場合、絶対必要なのはAF(オートフォーカス)と言う機能です。
特に、フルサイズのカメラは少し古いと動画モードの時にAF機能が使えずに、一人撮影が難しくなります。あまり広くない部屋で、ボケ感を出しながらいい感じの動画を撮ろうと思ったら必ずAF機能が必要になります。
バリアン(バリアングル)
これは、動画を撮りながら画角を確認するために必要です。いわゆる、自撮りをする時に自分がどのように画面に映るかを考えながら撮影できます。
フルサイズ一眼でも、最高峰モデルではバリアン非対応の場合があります。この場合は、外部出力からモニターを取り付けて撮影できるので、購入後対応はできますが、入門用とは言えません。
撮影限度時間
「30分の壁」と言う、カメラに動画機能をつけたモデルには連続撮影30分未満(正確には29分59秒)という壁がありました。
これは、デジタルカメラとデジタルビデオカメラの分類の違いで、30分以上はデジタルビデオカメラに分類されます。デジタルカメラは関税が免除されビデオカメラは関税がかかりました。このような理由で、グローバルなメーカーは、30分未満の撮影時間にすることで関税を回避してきましたが、近年この分類が見直され、ビデオ機能付きデジタルカメラはビデオカメラと再分類し、関税を適用することになりました。
これを受けて、最近のデジタルカメラは撮影時間の制限がなくなっているものが増えていますが、購入前に必ず確認した方がいいです。
選択の基準|取り回しについて
重さ
重量は、自宅や事務所撮影の場合は、ほとんど固定なので関係ないと思われると思いますが、角度や位置を変えたり、固定金具で止める時など、軽いほどストレスがかかりません。
対応オプション
動画を撮る時に画質と並んで重要な要素が音です。通常のカメラは大抵マイクがついていますが、これをそのまま使うと、音はひどいものになります。
編集時に、何も話していない時に「サー」と言う音(ホワイトノイズ)が常に入っていて、後で編集で消せば消すほど、違和感のある音声になってしまいます。毎回ノイズ取りもやっていられないので、音を上手に取る方法を考えないといけません。
これこそ私がハマった、レンズ沼ならぬ、マイク沼でした。対応オプションという項目にこれを書いているのは、ソニーには、超優秀なノイズキャンセリングマイクのショットガンマイクロフォン ECM-B1Mがあります。
SONY ショットガンマイクロフォン ECM-B1M
これが、CanonからSonyに乗り換えた理由と言うほど、このマイクは優れていて、ホワイトノイズが編集なしにクリアになります。
他にも、一眼レフやミラーレスを購入するときは、レンズの互換性などを調べて購入するといいと思います。
実際の動画の違いについて
それでは、実際の動画の違いを、撮影したものを公開しますので参考にしてください。
スギヤマです。
主にガジェットいじりに関わる記事を投稿します。
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